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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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――初めて島で手に入れたタンパク質…

――それはこの島の理を表していると言っても良い…

――弱肉強食…

――欲さずとも、彼女たちには自分の身が守れるくらいの力は必要だった。

 

「にゃにゃん、ありがとにゃー♪」
お相手をしてくれた二人組に軽く手を振ります。
「にゃ、勝って良かったニャ♪」
「…うん…」
少年も小さく頷きます。何故なら…
「今回も、全員立ってられたのぉ」
茄子がしみじみと言います。
因みに、前回というのは黒豚をボコった時のことなのです。
猫達よりも少しか弱い少年は、前に立たされていて…
よく、攻撃を受けては倒れていたのでした。
「にゃ、毎日トレーニングしてるモンにゃ。それが実ったんじゃニャー?」
「…」
じーっと、何かを抗議するような目で見つめる少年。
確かに、トレーニングはしていたのです。
ただ、そのトレーニングは筋トレばっかりで…戦闘が終わってからさらにやるため、かなり辛かった模様。
しかし、猫はその視線をモノともせずに太陽の方を見ます。
見れば、傾きかけた太陽は先ほどとは違う色合いを見せていました。
「にゃー、結構時間も潰せたし、もーそろそろじゃにゃーのかにゃ?」
軽く首を傾げて猫は辺りを見回します…
それを、少年がじーっと見つめているのでした。


「じゃー、行くにゃー?」
鳥男も少女も揃ったことを確認すると、魔法陣へと踏み出した。
その行く先は最後に立ち寄った魔法陣…『枯れた麓』。
なぜそんな名前が付いているのか。
ソレは定かではないが、魔法陣に付いていた名前。
ソレをそのまま使っているに過ぎない…
しかし、名前があるというのは、うろ覚えで動くよりもとても効率は良かった。

 

ぱしゅっ。
魔法陣に足を踏み出せば、辺りの景色は変わり…
周りには平野と山岳が広がっています。
「にゃー…やっぱり、遺跡って感じがしにゃー」
コレが遺跡というのだから、世の中分からないものです。
「ぁ」
少女が指差した先には、動く壁を相手に斧を振り回している兎の姿。
「…さらだな」
「さらじゃ」
「さらにゃー」
「さらだね…」
「もさ…」
分かりやすい特徴があると良いね、っていうお話でした。
…しばらくして、兎は寄ってきた壁を斧で吹き飛ばしました。
「…お疲れ様にゃー」
「ぁ、ミル…早いっすね」
斧を担いでこっちにやってくる兎さん。
軽く手を振って、えーっと、と辺りを見回します。
「にゃ、んで、どっちに進むんだっけにゃ?」
「ぁぁ、あっちっすよ。ミル達はきたばっかりだから、方向とか良く分からないかも知れないっすけど」
兎さんが指し示す方向には山岳が広がっていて…
「…にゃー、早めにいかにゃーと、またあの豚に会っちゃうかにゃー…」
「それはきついな」
なんとか引き分けに持っていった鳥男も、連続は嫌な様子。
「じゃ、早めに行くかのぉ」
茄子が先を促すと、皆が頷きました。

 

山道を歩きながら、皆は話し合っていました。
「にゃー、たまには一緒に戦うメンバー、変えてみにゃー?」
この猫の一言が皮切りでした。
まぁ、折角の大人数なんだし、と皆は頷きます。
少年も頷いたようですが、猫にぺち、と額を叩かれていた様子…


「…にゃー。じゃ、ニャーともさがパノと入れ替わる、って事で良いニャ?」
山岳を越え、砂地に着いた時、猫は言いました。
やはり、スリーマンセルにすると、見た目はあまり代わり映えはしない様子。
「まぁ、良いんじゃないっすかねぇ?」
「一度、練習試合してみて考えれば…」
…少女の言葉に皆が目を向け…一度、チーム事に分かれます。
「にゃあ」
「なんだ、猫」
「…確かに3:3だけど…おかしくにゃー?」
…見てみれば、6人…
「…バーローwww」
皆気付いたのか、思い思いの行動をしています。
…何故忘れていたのだろう。彼…飛燕を忘れていたのです…
「…どうするっすか?」
「ニャー…にゃにか、メッセージ送れば…」
特に焦っているのは彼と組むことになっていた猫と兎さん。
「…もさ…」
少年が首を傾げながら何処かを見ています。
「にゃー、寧ろ、迎えに行くニャ?」
「まぁ、それでも…」
うーん、と悩んだ結果。
猫達はメッセージを送りました。
今居る場所の行き方を添えて…
「にゃ…これで、良いはず…」
「っすね…」
そして、視線を落とし…
「…」
少年が向いていた方向に猫が視線を向けます。
「…」
「…」
「…どうしたっすか?」
兎さんもそっちの方を向いてみると…
「…」
「…」
「…」
「サンタさんにゃ」
「トナカイも居るっすね」
「…もさ…」
じーっと、そっちの方を見てしまう猫達…
そのトナカイには、小さな仮面が眼鏡のようにかかっていて、下の喉の部分から白い息が…
「…着ぐるみにゃ?」
「…じゃなかったら、なんすか、あれ…」
「…そういえば、練習試合どうするにゃ?」
「…流石に、パノ達とやるには…って、まさかっ」

「にゃー、サンタさーん!!」

手を振りながら突撃する猫。
ぁーぁー、と兎さんと少年は思ったとか思わなかったとか…

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自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

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万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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