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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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「…」

強い日差しに目を細める。
普段は着ない様な赤いビキニ。
ゆっくりと砂浜を歩くも、他の人に視線が気になっていた。

「…ぅぅ」

いつもの騎士らしくない、弱気な声。
いつもよりも露出が多い、この様な格好が似合っているのだろうか。
不安が双肩にのしかかっている様で、その表情もどこか弱々しい…


…ようやく、海辺に着けば、そのすぐ側の砂浜に座りこんだ。
じりじりと砂浜を灼く太陽。
行ったり来たりの波模様。

「…」

体操座りで膝に顔を埋める。
…幸い、身体は毛に覆われている為、日焼けのことは考えなくても良い。
そのことは非常に楽だったのだが…

「暑い!!」

…ずっとそうやって座っていれば、毛皮も相まって暑いのは当たり前だった。
ゆっくりと立ち上がれば、ふらふらとした足取りで海の中へと入っていく。

…気持ちいい。

水の心地よい冷たさに、小さく息を吐き…
ゆっくりと泳ぎ出す。
水の中で感じる抵抗。
周囲の音が一気に静けさに変わる感覚。
毛並みが水の中でたゆたい、差し込む光を見つめ…

ざぱっ。

水面に顔を出す。
浜辺の喧騒が戻ってくる。
口からは空気が吐き出され…新しい空気が入ってくる。

「…」


たまには…良い、ですね。



小さく思えば、海の中に潜り続けた。
…日が、茜色に染まるまで…




辺りが暗くなれば、猫は赤い水着から姿を変える。
淡い緑の浴衣。
水着に比べて露出が少ない為か…異文化の服装の為か。
その表情は、何処か楽しげだった。

「…花火も在るそうですし…皆様も、行くようですし…」

…久しい休暇。
PTMも涼しくなったら行くかも知れない。
そう、話していたのを思い出し…小さく微笑んだ。

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夏だー!



海だー!




以下略ー!!














「…朝…ですか…」
ゆっくりとベッドから身を起こす猫。
寝癖がひどい髪を撫でながら、昨晩見た天の川を思い返していた。
「…綺麗、でしたね…」
夢現にぼんやりとしていると…

ドッギャーン

「と、リリースにゃっ!」
ドアを開ける音には到底聞こえない音。
その奥にいたのは…
「みゅ、みゅりぃ!?」
みれば、テンガロンハットを頭に乗せ、赤い髪を後ろに結った虎猫が居た。
「にゃっはー♪バカンスしてるかにゃっ!?」
目を丸くしている猫に対し、ハイテンションで続ける赤毛猫。
「ぃ、ぃぇ…夏ににゃったの、つい最近ですし…」
「にゃにゃ?今からが旬にゃのにゃ?」
にゃーん。と嬉しそうに鳴けば、持っていた鞄を猫に、ずいっ、と押しだした。
「…?」
「にゃにゃ、魔王様からのお届けもの、にゃー!」
恐る恐る受けとれば、中を見てみて…





「…ぅ、ぅぅ…」
「にゃにゃーん♪似合ってるニャ♪」
「そ、そうでしょうか…?」
「にゃー、コレで似合ってにゃい、ってゆーヤツが居たらハリセンボンにゃ♪」
「は、はぁ…」
「にゃ、じゃ、ニャーはこれで帰るニャ」
「えっ!?」
「にゃー、スキーに行くのに、汽車を使うからニャ。ニャーは熱い時にウィンターにゃ気分ににゃってくるのにゃ!」
「ちょ、ちょっと…」
「それじゃーにゃーん♪」





「…」






「ぅぅ…一匹で、この姿…ですか…?」

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背景 扞馨 リィゼへ。

兀汽にしてるかニャ?
 
もうすぐ、員と肓うことで、

氷著と洛表を逆っておくにゃ。

たまには、リィゼもオシャレすると艮いニャ。

ついでに役代も佐ると艮いにゃー、にゃーんて。


by みんにゃの鬼玉槎 ミィちゃんより



「…」
「なんじゃ、これ」
一匹の騎士が読んでいる手紙を、横から覗き込む狐の老婆。
その手紙は色々と蚯蚓っぽい文字の部分もある。
いや、ソレよりも、何かしら意味が分からない本文だろうか。
「…」
「んー、と、員、ってなんじゃ?」
「…知りません」
もうすぐ員。
「氷著と洛表を逆っておくそうじゃが」
「…知りません」
氷著と洛表を逆っておく。
「ついでに役代も佐ると艮い?」
「…」
ついでに役代も佐ると艮い。
「…んで、ミィちゃんはいつからいかだになったのかの?」
「…分かりません」
解読不可能。
こんな手紙を受けとった…初夏のこと。
とある集まり…とは言っても、500人近く居る、大団体。
海に行こう、と言う話が出ていたのだった…
「…楓殿」
「ん?」
手紙をポーチにしまうと、狐の老婆に目を向けた。
「…この手紙のことは、内密にお願いします」
「…?良いが…」




さて。
実際の手紙はこうである。


拝啓 リィゼへ。

元気にしてるかニャ?
 
もうすぐ、夏と言うことで、

水着と浴衣を送っておくにゃ。

たまには、リィゼもオシャレすると良いニャ。

ついでに彼氏も作ると良いにゃー、にゃーんて。


by みんにゃの魔王様 ミィちゃんより






…騎士猫の主は、頭が少し弱かったのだった。

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…食事を頼むと、黒い狼から話を聞いていた。
気を失ってから、遺跡外に戻ってきた。
…それで、死人の研究者が未だ戻ってきていないらしい。
「まさか、魔法陣から移動することににゃるとは思いませんでしたからね…」
「ハグレタナラ、ソコカナ…」
小さく頷けば、注文したサンドイッチがテーブルに置かれた。
「無事であることを祈るしかありませんか」
どれだけの間気を失っていたのだろうか。
麻痺していた空腹感も、一口齧れば思い出したかの様に湧いた。




賑わう遺跡の外…食事を終えた猫。
鎧を身に纏えば、その町並みを歩いていく。
メモを見るとまだまだやることは残っている。

買い出し。
学園に行っていた猫が学んできたという技術の使用。
そして情報収集。

「…情報収集が一番、手間取りそうですね…」
ちょうど、良いところが在ればいいのですが。
小さく呟く。
一番際限なく。一番手間取り。そして、一番重要なこと。
メモから視線を外すと、初めて遺跡に来た日…
訪れ、食料を分けて貰った露天へと足を向けた。




――オルゴールを閉じる。
辺りに流れていた旋律は途絶え、周囲には偽りの自然の音が動き始める。
「グレーシャル殿、優殿…助かりました」
壊れていたチェーン。
首から提げることが出来る様になれば、二人に礼を言って。
魔法陣に入る…

「…?」
ここは?
「入った瞬間、作動するとはの…まぁ、アソコは袋小路じゃろうし、別に良いのかも知れないがの」
一緒に飛ばされてきたらしい狐の老婆の言葉に少し考える。
「…しかし、コレは戸惑いますね」
「まったくじゃ」
周りを見れば、他にも転移されてきた人々がいる。
…少なからず、驚愕を覚えていたのは確かだろう。



…死人の研究者と連絡が付いたらしい。
その話によると、北に魔法陣があり…
負傷したため、一度遺跡外に戻って準備を終えてから、中で合流することになった。
「では、私達も魔法陣を踏んでおきましょうか」


皆が頷けば向かうは北。
いくつかの山を歩いて…ついたのは辺りが薄暗くなってからだった。
「今日はここで野宿かの」
幸い、魔法陣…という地形上、テントを張るのは楽だったのだが。
男手が一人足りない分、いつもより時間がかかっていた。



「…」
不意に感じる気配。
目を細め、顔を上げる…
皆も気付いているのか、辺りに視線を向けており…
「…囲まれたのぅ」
「シカモ、カズガオオイ?」
気配の多さにゆっくりと身構える。
「…油断しましたね。この島では…」
腰から棒を取り出すと、猫は言った。


「壁すらも歩くとは」


シャキンッ。
棒が刃を出せば、鎌へと形状を変える。
「…あの死人と、インプが頭でしょうか」
数の多い石壁。
しかし、数の多さ、そして、その形状を取らざるを得ない理由…
擬態。
大抵、擬態をするのは弱者の立場が多いのだが…
「…分かりませんが、今回ばかりはその様に見えますね」
後ろにいる仔竜を護る様に前に出て…ゆっくりと間合いを詰めていく。


「ふむ…ここらに居るのは他のよりも弱いそうじゃの」
不意に、言葉を紡ぐ老婆に皆が目を向ける。
「ここで苦戦しとる様じゃ問題があるかの…ま、ウォームアップというヤツじゃ」
かんらかんらと笑う様子に、微かに視線を落とし…
「…確かに、此処で力を使いすぎるのは…問題ですか」
牽制に使おうと思っていた魔導波も、体内に溜めていた気も霧散させる。
あくまで、近接戦闘。
使うのは近くで振るう技のみ。
「…では…私の力、試させて頂きます」



…誰かが動けば。
ソレが戦いの幕開けとなるだろうか。

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「…」

…気がつけば、木の天井が見えた。
ゆっくりと身を起こせば、窓の外…賑わう人通りが見えた。
「ここは…」
微かに痛む身体の節々に、ベッドから立ち上がる。
自分が持っていた荷物は枕元にあり…

「…」

――私は、倒れたのか。

そう、分かった。



「ン?モウイイノ?」
階段から下りてきた…シャツとジーンズという出だちの猫に、かける声。
黒い毛並みを持つ狼が声をかける。
食事をしていたのか、机上には果実のジュースにパン、チーズ…サラダが置かれていた。
「ええ…自分で動ける程度には。御心配おかけして申し訳ありません」

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非公開
自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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