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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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「にゃんとか…ですか」
「うん。新しい力が使える様になってて良かったねっ」
小さく息をついた猫に、仔竜が皆が無事だったことに嬉しかったのか、明るい声で返す。
その猫の視線の先には黒い毛並みを持つ狼…
しかし、やはり疲弊していることには変わりはなく。
「やはり、移動しにゃがらではきつい物がありますでしょうか…」
鎌の刃を仕込み直せば、腰へと戻し、もう一隊の方を見やる。
「彼方も終わった様です…参りましょう」



遺跡に入ってから、三日が経った。
既に疲れの色が見え始める。
テントの中で摂れた休憩でさえ、激しい戦闘にて程なく倍になって返ってくる…



「少し…足を、早めましょうか?」
詳しい地形が分からぬ遺跡の中で、視界に入ったのは三叉路
山が連なる道に、自然の色が見えた道。
どちらに進むか、と考えた結果…




「…森、ですか…」
平原を越えれば、森が目の前に広がっていた。
しかし、休憩しようにも、テントを張るには場所取りが遅く…
「中で、張るしかにゃいでしょうか…」
「…うむ。少し、危険かもしれぬが、の」
皆が頷けば、その一歩を踏み出す。
それが…大きな勇み足だったとも知らずに。


その理由が分かる理由はすぐに訪れた。
「…囲まれていますか?」
「ウン…サンビキ…ダケド」
しかし、その気配からは…殺気によく似た…威圧感。
今では、敵わない…そう、感じさせる様な…


「グルルルルゥ…」


…がさっ。
茂みから出てきたのは一匹の虎…
がさがさっ。
後方から現れたのは二匹の鹿。
「…お前達は、ふさわしいか?」
その声には何かを試す様な口ぶり…
しかし、その現状は友好的とは言い難い。
「…」
猫は辺りを軽く見回し…
「…危うくにゃったら…逃げましょう」
そういうと、腰から棒を取りだした。
「私は…楓殿と前方の虎を相手します」
…小さく息をつく狐の老人に、皆は目を向けるが…
「この中で、一番強いのはあの虎、でしょう…にゃらば、個々の能力が高い者を当てるべき…違いますか?」
「…ふム…確かニ、角ノ攻撃は一直線デスが…爪ダと、他ノ人モ巻き込みマスか」
死人の研究者の声に、小さく頷けば棒を構える。

「楓殿…ご無理は為さらずに」
「お主こそ、の」

シャキンッ。
棒から出てきた仕込み刃は木漏れ日を反射し…銀色に光った。

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猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

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万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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