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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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 ――とある、聖職者は言いました。

――とある、聖職者は死にました。

――とある、聖職者を人々は崇めたのでした。

――だから、人々は愛したのでした。

 

「にゃーぁ!にゃんで止めるのにゃーー!!」
猫は兎さんに羽交い締めされていました。
「落ち着くっす!ミル、アレは食べちゃダメっす!!」
…練習試合…に、なってしまった一行。
何故なら、お腹を空かせた猫が、この島では珍しくない…動く食べ物を食べようとしたからでした。
やむなく練習試合をし…猫を救うために相手を倒したところを、今度は相手を守るために羽交い締めしているのです。
「ふにゃぁぁ!鯛焼き!にゃーは鯛焼きを食べるのにゃぁぁ!!」
じたばたと猫が暴れますが、猫と兎さんの力には大きく差がありました。
兎さんはじたばたとする猫を羽交い締めしながら、相手方…鯛焼きのPTに、
「じゃ、お手合わせ感謝するっす」
と、軽く礼を言うと、連れの茄子と共にそのPTから遠ざかりました。


「…ぶーぶー」
結局、猫は鯛焼きを食べ損ねました。
そして、美味しい草とパンくずから作られた料理で我慢させられるのでした。
「しょうが無いっすよ。他の美味しい物を食べるとなると、お金払わなくちゃならないっす」
小さくため息をつく兎さんに、ぶーぶー言いながら食事している猫。
その光景は…人が多い中、かすんで見えました。


「…にゃー!甘い物ー!!」
猫は叫びながら歩いていきます。
その光景は…やはり、人が多い中ではかすんで見えるのでした。
「むぅ、もさもアリもどこに行ったのにゃ!?」
いつも連れている少年と…
蚯蚓を連れていたはずなのに、いつの間にか大きいアリに変わっていたというアリ(名前)…
を、猫は探しているのでした。
何故なら…もうすぐ魔法陣に行き、遺跡内に行くため…
そして、いつの間にかついてきていたアリを、犬の獣人の女の子にあげるためでした。
その女の子は、狐を連れているのですが…何かと、遺跡の中の生物の他に、遺跡探索者とも戦っているらしく、大変だから、と連れていかせる…
のも、あるのですが。
一番の理由はお金でした。
一番安い保存食が五つも買える…猫は惹かれました。
…まぁ、いきなりついてきたアリよりも、もっと良いペットがついてくるに違いない、という願望やも妄想があるのでしょうか。
「ふにゃあああ!!」
全然見つかる気配はなく、叫ぶ猫。
…しかし、周りの人は特に気にしていませんでした。
何故ならば、周りでは猫の他にも叫んでいる人や…
鬼の仮面をかぶってる人がどうの、とか。
豆まきがどうの、とか。
太巻きかじりつく方角はどうの、だとか。
バレンタインのチョコセール、だとか…
「…にゃあ…」
一気に興味が注がれます。
向いた方向はバレンタインのチョコセール…
猫は財布…革袋の中をのぞき込みます。
「…にゃ、にゃ…にゃんこも買える…」
だらだら。よだれが出てくる猫…ですが、その足は止まりました。
「ミュリィっ!!」
猫の名前を呼ぶ声。
猫は少し不機嫌そうに振り返る猫。
しかし、その目は丸くなりました。
「にゃ、にゃむりん!?」
其処にはメイド服を着て。
眼鏡をかけた。
学校が休みだけれど、いつ呼び出されるか分からない。
だから、今は時計台のあるレンガ街でのんべんだらりとしているはずの。
雄の虎猫が居ました。
「にゃ、久しぶりにゃー♪」
その冥土猫は片手を挙げて猫に手を振りました。
「にゃにゃっ!?にゃ、にゃんでにゃむりんがココに居るのにゃ!?」
猫は冥土猫に駆け寄ると、矢継ぎ早に訪ねます。
「とゆーか、学校は良いのにゃ!?」
「んにゃー」
冥土猫はヘッドドレスとバンダナを直しながら言いました。
「にゃ、色んにゃ噂があるけど、永久休校…?」
軽く首をかしげると、爪を立てます。
「ほら、くりゅもココに来てるしにゃー」
猫が目を丸く…口が開いたままです。
「にゃーはそれでも良いけどにゃー」
「…ニャーが行けば良かったにゃ…!!」
猫が冥土猫の言葉に拳をふるわせます。
すごく…すごく、悔しいようです。
「にゃ、それより」
冥土猫がニッ、と不敵に笑い、手に持っていた鞄を持ち上げて見せます。
「この時期は、バレンタイン…じゃ、にゃーの?お嬢様?」
眼鏡をかけ直すと、猫に鞄を差し出しました。
猫は鞄を受け取ると、顔を輝かせて中身を見ています。
「にゃー、本当はお正月に帰ってきた時に渡そうと思ったんだけどニャー」
冥土猫はため息をつきながら言いました。
「ミュリィ、帰ってこにゃいんだもんにゃー…いっぱい渡すクセn」
「にゃーにゃー」
冥土猫の言葉を猫が遮ると、中に入っていた長方形の箱を軽く持ち上げて言いました。
「食べて良い?」
…その猫の顔はすごく輝いていました。
が、冥土猫は微妙な顔をしています。
「…にゃあ…ニャーの話、聞いてたにゃ?」
ため息をつくと、猫に言いました。
「ニャー。ダメにゃダメにゃ。OKにしたら、ミュリィが全部食べちゃうにゃ」
「にゃーん」
何も言い返せない猫に小さく息をつく冥土猫…
しかし、少しうれしそうに言いました。
「…ま。ミュリィが元気そうで良かったにゃ」
くす、と笑うと、猫に背を向けます。
「じゃ、ニャーはバカンスして帰るにゃ」
「にゃ!?」
「運が良ければ、レスにゃんとか会えるしにゃー」
「ふにゃーん!!」
そんな猫に泣きながら言いました。
「ニャーも、バカンス、したいのにぃーーーーーーー!!」
にゃははははん♪とキラキラを出しながら、去っていく眼鏡冥土猫。
フニャァーン!!と、それを泣きながら見送る猫。
その光景は結構どころかかなり変な光景でしたが、この島ではもっと変な光景もあるモノです…
特に、気になる人はいなかったのでした。


「…にゃ!これで準備万端にゃ♪」
猫達は魔法陣の前にいました。
その手には、新調した補助用のピック。
着ているのは新しく作ってもらった服。
胸の前に青い猫のペンダント。
そして…担いでいるのは一つの鞄…
「…ミル、何っすか?その鞄…」
兎さんが尋ねました。
猫の性格して、そんなにモノを持って行こうとは思わないはず…
そもそも、猫は力がないから、そんなに持っているとつらいはずなのに…
兎さんは軽く首をかしげながら見ています。
「にゃにゃ」
猫はくす、と笑い…
「にゃーいしょっ!」
にひ、と笑うと魔法陣に踏み込んだのでした。


…そして。
来る、二月十四日。
聖バレンタインデー。
島の遺跡の中で、所々走り回る猫の姿があった。
「にゃにゃん、美味しいチョコのお届けにゃっ♪」
猫の手には長方形型の箱…
その箱を手渡すと、少し離れます。
猫はニッ、と笑うと両の手は帽子のつばに。
帽子を深くかぶり直すと、微笑んで言いました。
「はっぴーばーれんたいんっ♪」

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非公開
自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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