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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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――運を天に任せる。

――大きな運は辺りにひずみをもたらし…

――不幸を連ねるのだという。

――…それでも、あなたは幸運でありたいですか?


…平原。
猫達は壁に挟まれた平原…時々床…を歩いていました。
情報によれば、その先にある森の向こうに下の階へと向かう階段があるらしいのです。
…しかし、それよりも…どうも、この遺跡には野生の動物の他にも障害があるらしく…
そのせいで足止めを喰らっている人々もいるらしいのです…
猫達も、ソレと対面する前に遺跡の外に戻ったのですが…
ずっと足止めを喰らっているわけにも行かず、不思議な魔法陣を目指しつつ、その障害と相見える事を考えたのでした。



「にゃー…」
猫が小さく鳴くと、辺りを見回します。
「それにしても…にゃんだか、あの雑草を全然見かけにゃいにゃー…」
あの雑草…
モッサッァァァ!と、激しく叫び、モッサァァァァ!と気合い充分に攻撃を仕掛けてくる、あの緑のマッチョ…の、事でした。
元、その暑苦しいマッチョだった少年を見ながら、猫は話を続けます。
「それに、可愛いにゃんにゃんが居るって聞いてたんだけどニャー…」
「…もさ…」
こっち見て言うな…と思っているのかどうかは知りませんが、少年は小さく呟きます。
その様子を見ながら、とんがり帽子を被った女の子は言いました。
「…でも、前に来た時よりも…」
ふい、と視線を落とす女の子に、兎さんが小さく震えました。
「…確かに、感じるっすよ」
「何がじゃ?」
全然そういう物を感じていないのか、兎さんの近くにいた茄子が尋ねます。
「…何というか…捕食者の目、というか…」
「…あの化け猫のことか?」
兎さんの真面目な話を、本気なのか冗談なのか分からぬ調子で鳥男が言いました。
…この鳥男には元々、恐怖心というか、そういうモノが欠如しているように見えるので、殺気があってもなくても同じでしょう。
後ろで猫が怒って居ますが、鳥男はいつものように笑いながらあしらうのでした。
…が、しかし…

「グルル…」
「ぶぶぶぶぶぶぶ…」
「ゥゥー…」


「んにゃ?」
猫が辺りを見回します。
がさがさと、草原に何かが居る気配…
「…囲まれてますね」
青年が矢をつがえると、目を細め、辺りを見回します。
「そ、それより…さっきの唸り声って…」
兎さんは耳を垂らしながら震えています。
「んにゃー…」
猫がその言葉に小さく頷いて…
「イリオモテヤマネコ…通称、やままy」

ザッ…

「グルルル…」
「…ミル、アレ、ホントにヤママヤーですたい?」
茄子が姿を現した狼を見ながら猫に尋ねました。
「た、食べられたくないっすよ…」
そして、大きくなったとは言え、兎は兎なのか、本能で狼を恐れているようで…
しかし、その様子を冷ややかな目で見つめる猫と茄子…
「…」
「…」
「にゃー、茄子」
「なんじゃ、ミル」
「どっちかとゆーと、さらが狩る側だと思わにゃー?」
「おいも思ってた所じゃ」
「な、何言ってるっすかー!?」
ガクガク震えながら、斧を構える兎さん。
「いや、にゃー…その斧を見てると…狩人と獲物、とゆーか…」
「ゥゥゥー…」
歯をむき出し、威嚇しながら近づいてくる狼に猫が小さく息を吐きました。
「にゃ。にゃー、今、前がさらともさだけだと心配だからニャー…ニャーも前にいるかニャ…」
「ミル…」
少しじーんと来る兎さん…ですが…
「でも、にゃんというか、さらしか狙われにゃー気がするのはニャーだけニャ?」
手袋から針を出しながら、猫の目はいつしか線になっており…
「ちょ、な、なんでっすか!?」
「だって…もさは雑草だし、茄子は茄子だし…狼が草食べるにゃんて聞いたことにゃいにゃ…」
「…もさ…」
小さく頷く少年に、兎さんは目を向けますが、また視線は猫に戻します。
「んで…ニャーとさらだと…食べる所が…」
「なっ!?」
「それに、猫と兎、どっちが美味しいかと言われると…」
す、と視線を逸らす猫に大抗議の兎さん。
しかし、いい加減痺れを切らしてきたのか…狼がじりじりと距離を詰めていきます。
「む。にゃー…まぁ、頑張るかニャー…食べられたくにゃーし」
「ぁ、当たり前っす!」
「ソレに、狼だからニャー…」
「…?」
猫が小さく呟いた言葉に皆が視線を向け…
「…」
ポッ。
猫が両手を自身の頬に当て、頬を赤らめます。
「な、なんっすか…?」
「ニャーがあんまり可愛いから、狼が送り狼ににゃっちゃうかも…」
「…」
「…」
「…」
「にゃーん、ソレで巣で、食べちゃうぞ、って耳元で囁かr」
「「「それはない」」」
「っすね」
「ですたい」
「…もさ…」
一人で勝手に妄想している猫に皆で突っ込む(人外の)男性陣。
「んにゃっ!?」
息があった三人(…?)に、猫が振り向きます。
…が、視線を逸らす三人(?)。
むきー、と怒る猫を余所に、茄子が言いました。
「ソレより、ぶぶぶぶ、とか聞こえたような…」
「…また、豚さんっすかねぇ…」
ちょっと嫌そうな顔をする兎さんですが、茄子が続けます。
「そっちの方がよかばい?狼もそっちの方に気を向けてくれるたい」
「…!…そう言えば、そうっすね」
頷く兎さん。
そして、

「ぶぶぶぶ…」

大きくなっていく音に、そちらの方を見る兎さん。
「やったっす、コレでさらは狙われn」

ガサッ。

「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」

「ニャー」
「何っすか、ミル…」
「大きな蜂だにゃー…」
出てきたのは、等身大ほどの大きな蜂でした…
「ホントッスね…もう、本当に泣きっ面に蜂っす…」
耳がしょげる兎さんに猫は気にせず針を構え…
「…にゃふ、にゃんとゆーか、因縁対決?」
「なんでじゃ?」
「同じ針同士…しかも、あの子…」
子?首を傾げる一同でしたが、気にせずに猫は言いました。
「…雌にゃ。あの蜂」
にゃふふふふふふ。
怪しげに笑う猫に、皆が嫌な予感がしました。
「にゃんとゆーか、コレは絶対勝たにゃーとにゃー!!」
妙に気合いが入っていく猫に、嫌な予感は杞憂だったと感じた一同でしたが…
「…なんで、こんなに気合いが入るっすかねぇ…?」
「…さぁ…おいに聞かれても困るたい…」
理由が分からず、眉をひそめました。
が、狼と大きな蜂との距離はほとんど縮まっていました…
「にゃっ、メロメロになるニャーッ♪」
猫が魔力を空気に漂わせると、針を投げます。
ソレと同時に、皆の間合いは一気に縮まったのでした。

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非公開
自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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