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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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「…ふぅ…」
猫は小さく息を吐くと、黒狼の方へと視線を向ける。
「…ご無事、ですか…?」
「ウン…マダ、ダイジョウブ、ダケド…」
肩を上下させながら言う黒狼の言葉は呼吸混じりで…
「…申し訳ございません…私はあまり動かにゃい方が攻撃も分散されたでしょうか…」
少し、視線を落とす猫に、黒狼は言います。
「…ネレバ、ナオルヨ」
其の言葉に猫は押し黙ることしかできませんでした。



…力が欲しい。
そう思ったのは、何度目であっただろうか。
しかし、翼亡き者が天に向かって手を伸ばす様に…
其れは、とても儚く、滑稽な願いであっただろうか。



「…」
「ふむ…?表情が冴えぬの」
…テントの中。
女性陣は女性陣で固まり、男性陣は男性陣で固まっていた。
そんな中、猫一匹だけが浮かない表情をしていれば、気になる者は気になってしまうのは道理のこと…
「…いえ、私は…騎士です。護るべき為にあるはずにゃのに…フスハ殿を、危険にさらしてしまった…」
横になりながら、テントの幕を見つめる水色の瞳。
其れを見ながら九尾の老婆は言った。
「…何、最初から完璧な者などおらぬよ…お主、修行をつんでいるのじゃろ?」
微かに頭を揺らすのを見れば、小さく笑った。
「ならば、高望みせん事よ。するので有れば、強くなるべきだからの」
…全くの正論に、猫はやるせなそうに瞼を閉じ…



次の日は、もっと。上手くやるのだと。
そう、心に誓った。

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非公開
自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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