第五夜

空を彩る星の川…

流れ流れて闇へと消える。

下流に佇む着飾る笹…

皆の想いがさらさら流れる。




たった一度の夢なれど。

男と女は惹かれあった。




「…想いというのは、時として大きな力となる。

追い風となり、抗うモノは全て吹き飛ばす力にも…

向かい風となり、進む力さえ抑え込む力にも…

どちらにも也得る…だが。

それは、夢も同じ事が言えるのさ」

第四夜

…第二ステップもクリアー。

ふふ。飲み込みが早い様で安心したよ…

もう少し、私は楽が出来るかも知れないね？



…男のマナを吸い取るのには、些か躊躇ったが…

コレもフロイラインの為…私の為だ。

マナがなければ、この夢には居られない…

最も、マナがあっても、夢の主が目を覚ませば終わりなのだが…ね。



「…そう。ＢＥＴが出来なければ追い出されるカジノ。

中はこんなに煌びやかなのに、指をくわえてみてるだけでは物足りないだろう？

…ふふ。

だが、身ぐるみ所か、心まで奪われない様に気を付けなければ、ね」

第三夜

…なるほど、ね…

フロイラインの能力は使役…

マナを使用しての召喚能力。

なかなか頼もしいね…ふふ。

しかし、それ以外…主に、本体への攻撃ないし、自身への攻撃に対する防御…

ソレに難がある。

召喚師の特性故に、ソレばっかりは仕方がないが、ね。



…私がその穴を埋めることにしようか…

ふふ。

荒事は苦手なのだがね…

フロイラインだけに戦わせるのは、少なからず抵抗がある。

護って上げなければ、ね。




「さて…

殺し合い、奪い合い、憎しみ合い…

夢の続きを見つめる。

其処までしてみたいモノなのか？

そう、言っている君は…何故、眼前の者を討つのかね？

欲望というのは底なしなのだよ。

特に。思うがままに出来る、夢の中であっては、ね。」

第二夜

…なんとも観察しがいのある夢だ。

各々に共通していること。

ソレは闘争本能が顕著に出ていること。

また、その本能のままに動き出せる様、各々に適した能力が与えられていること…

やれやれ…

可愛らしいお嬢さん方が、じゃれあうならまだしも、男に蹂躙されるかもしれないというのは気分の悪い話だ。

なんて趣味の良い夢の持ち主なのだろう。

全く…





ふむ。

この少女はコレが夢である、とくってかかったのか…

…良い筋をしている。

マナを知っているというのも…ね。

ふふ。

惜しむらくは、この夢の中の”マナ”が縛られている原因だと分かっていないことか。




「そう…私に敵意はない。

だが、降りかかる火の粉は払う。

…しかし、その火の粉があまりに可愛かったら…受け止めてしまうかも知れないねぇ」

第一夜

ふむ…

気がつけば、とある夢の中。

可愛いお嬢さんの気配も多々感じる。

ソレは結構、しかし…

なんと殺気の多いことか。




「やれやれ…それもまたお嬢さんの一面か…

良いでしょう。

お嬢さんの全てを愛して上げよう…」