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猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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可哀想な私。

事故で怪我を負った。

外傷は右目だけだと言われていたが。

内部では…

『植物状態』に成らざるを得ない、と。

回復は、絶望的だ、と…





可哀想な私。

たくさん、お見舞の人が来る。

同僚。

元クラスメート。

友人。

家族。

加害者…

声が聞こえた。

みんなが話す声。

嘆いて、回復してくれと頼む声。

嗚呼。

私は、愛されているな。

そう、思っていた。





可哀想な私。

誰も。

誰も、見舞いに来なくなった。

一人、二人…

最後には、看護婦さん。

時々、お医者さん。

しか来ないのだ。

聞こえてくるのは同じ声。

同じ言葉。

そして、絶望的な状況の中。

諦めないのか?という、悪魔の声。






…諦めて溜まるか。

私は…

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私は…ふふ。

何の問題もない。

私を作り出したフラウも、また安定した様だ…

終わりは呆気ない、と言うことは無しにして欲しいが、ね…

無理な注文、か。



「何時覚めるか分からない。

ぁぁ、夢を渡る私にも分からない…

気がついたら、次の夢を見ているのでね」

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――白い部屋。

清潔感。

しかし、人工的。

差し込む光。

白い壁は明るくなる。

部屋の真ん中にあるベッド。

横たわる女。

白い包帯を巻いている。

微かに滲んだ赤。

静かに眠っている。

機械に繋がれて。

腕には細い管。

透明の液体が体内に送り込まれている。





その女を。

見に来るのは白い服に身を包んだ者だけ。





「…考えたことはあるかな?

辛うじて、生きのびている…

しかも、それは…自分の意志ではなかったとしたら。

ふふ。自由の利かない身体で、何を思うのだろうねぇ…」

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不穏。

微かによぎる予感。

…全く…




「…ふふ。

例え、夢の中だけの存在だとしても…

誰かが、思わなければ…私は存在し得ない。

…つまり、誰かが私という存在を作った、と言うことさ…」

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消えていく気配。

夢から覚めていく人々…

ゆるりと後ろを振り返ればフロイラインの姿。

首を傾げる様子に、私はゆっくりと首を横に振る。



夢は。

夢でしかない。

いつかは覚めるもの…





「明けない夜はない。

ソレと同じように、朝が来れば楽しい夢の時間は終わり…

最も。

また、夜が来て…君が望むので在れば。

きっと、夢が見れるさ…

同じ夢かどうかは…知らないが、ね」

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猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。

ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。

リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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