猫だったのに、なんかGが湧いてきた
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…食事を頼むと、黒い狼から話を聞いていた。
気を失ってから、遺跡外に戻ってきた。
…それで、死人の研究者が未だ戻ってきていないらしい。
「まさか、魔法陣から移動することににゃるとは思いませんでしたからね…」
「ハグレタナラ、ソコカナ…」
小さく頷けば、注文したサンドイッチがテーブルに置かれた。
「無事であることを祈るしかありませんか」
どれだけの間気を失っていたのだろうか。
麻痺していた空腹感も、一口齧れば思い出したかの様に湧いた。
賑わう遺跡の外…食事を終えた猫。
鎧を身に纏えば、その町並みを歩いていく。
メモを見るとまだまだやることは残っている。
買い出し。
学園に行っていた猫が学んできたという技術の使用。
そして情報収集。
「…情報収集が一番、手間取りそうですね…」
ちょうど、良いところが在ればいいのですが。
小さく呟く。
一番際限なく。一番手間取り。そして、一番重要なこと。
メモから視線を外すと、初めて遺跡に来た日…
訪れ、食料を分けて貰った露天へと足を向けた。
――オルゴールを閉じる。
辺りに流れていた旋律は途絶え、周囲には偽りの自然の音が動き始める。
「グレーシャル殿、優殿…助かりました」
壊れていたチェーン。
首から提げることが出来る様になれば、二人に礼を言って。
魔法陣に入る…
「…?」
ここは?
「入った瞬間、作動するとはの…まぁ、アソコは袋小路じゃろうし、別に良いのかも知れないがの」
一緒に飛ばされてきたらしい狐の老婆の言葉に少し考える。
「…しかし、コレは戸惑いますね」
「まったくじゃ」
周りを見れば、他にも転移されてきた人々がいる。
…少なからず、驚愕を覚えていたのは確かだろう。
…死人の研究者と連絡が付いたらしい。
その話によると、北に魔法陣があり…
負傷したため、一度遺跡外に戻って準備を終えてから、中で合流することになった。
「では、私達も魔法陣を踏んでおきましょうか」
皆が頷けば向かうは北。
いくつかの山を歩いて…ついたのは辺りが薄暗くなってからだった。
「今日はここで野宿かの」
幸い、魔法陣…という地形上、テントを張るのは楽だったのだが。
男手が一人足りない分、いつもより時間がかかっていた。
「…」
不意に感じる気配。
目を細め、顔を上げる…
皆も気付いているのか、辺りに視線を向けており…
「…囲まれたのぅ」
「シカモ、カズガオオイ?」
気配の多さにゆっくりと身構える。
「…油断しましたね。この島では…」
腰から棒を取り出すと、猫は言った。
「壁すらも歩くとは」
シャキンッ。
棒が刃を出せば、鎌へと形状を変える。
「…あの死人と、インプが頭でしょうか」
数の多い石壁。
しかし、数の多さ、そして、その形状を取らざるを得ない理由…
擬態。
大抵、擬態をするのは弱者の立場が多いのだが…
「…分かりませんが、今回ばかりはその様に見えますね」
後ろにいる仔竜を護る様に前に出て…ゆっくりと間合いを詰めていく。
「ふむ…ここらに居るのは他のよりも弱いそうじゃの」
不意に、言葉を紡ぐ老婆に皆が目を向ける。
「ここで苦戦しとる様じゃ問題があるかの…ま、ウォームアップというヤツじゃ」
かんらかんらと笑う様子に、微かに視線を落とし…
「…確かに、此処で力を使いすぎるのは…問題ですか」
牽制に使おうと思っていた魔導波も、体内に溜めていた気も霧散させる。
あくまで、近接戦闘。
使うのは近くで振るう技のみ。
「…では…私の力、試させて頂きます」
…誰かが動けば。
ソレが戦いの幕開けとなるだろうか。
気を失ってから、遺跡外に戻ってきた。
…それで、死人の研究者が未だ戻ってきていないらしい。
「まさか、魔法陣から移動することににゃるとは思いませんでしたからね…」
「ハグレタナラ、ソコカナ…」
小さく頷けば、注文したサンドイッチがテーブルに置かれた。
「無事であることを祈るしかありませんか」
どれだけの間気を失っていたのだろうか。
麻痺していた空腹感も、一口齧れば思い出したかの様に湧いた。
賑わう遺跡の外…食事を終えた猫。
鎧を身に纏えば、その町並みを歩いていく。
メモを見るとまだまだやることは残っている。
買い出し。
学園に行っていた猫が学んできたという技術の使用。
そして情報収集。
「…情報収集が一番、手間取りそうですね…」
ちょうど、良いところが在ればいいのですが。
小さく呟く。
一番際限なく。一番手間取り。そして、一番重要なこと。
メモから視線を外すと、初めて遺跡に来た日…
訪れ、食料を分けて貰った露天へと足を向けた。
――オルゴールを閉じる。
辺りに流れていた旋律は途絶え、周囲には偽りの自然の音が動き始める。
「グレーシャル殿、優殿…助かりました」
壊れていたチェーン。
首から提げることが出来る様になれば、二人に礼を言って。
魔法陣に入る…
「…?」
ここは?
「入った瞬間、作動するとはの…まぁ、アソコは袋小路じゃろうし、別に良いのかも知れないがの」
一緒に飛ばされてきたらしい狐の老婆の言葉に少し考える。
「…しかし、コレは戸惑いますね」
「まったくじゃ」
周りを見れば、他にも転移されてきた人々がいる。
…少なからず、驚愕を覚えていたのは確かだろう。
…死人の研究者と連絡が付いたらしい。
その話によると、北に魔法陣があり…
負傷したため、一度遺跡外に戻って準備を終えてから、中で合流することになった。
「では、私達も魔法陣を踏んでおきましょうか」
皆が頷けば向かうは北。
いくつかの山を歩いて…ついたのは辺りが薄暗くなってからだった。
「今日はここで野宿かの」
幸い、魔法陣…という地形上、テントを張るのは楽だったのだが。
男手が一人足りない分、いつもより時間がかかっていた。
「…」
不意に感じる気配。
目を細め、顔を上げる…
皆も気付いているのか、辺りに視線を向けており…
「…囲まれたのぅ」
「シカモ、カズガオオイ?」
気配の多さにゆっくりと身構える。
「…油断しましたね。この島では…」
腰から棒を取り出すと、猫は言った。
「壁すらも歩くとは」
シャキンッ。
棒が刃を出せば、鎌へと形状を変える。
「…あの死人と、インプが頭でしょうか」
数の多い石壁。
しかし、数の多さ、そして、その形状を取らざるを得ない理由…
擬態。
大抵、擬態をするのは弱者の立場が多いのだが…
「…分かりませんが、今回ばかりはその様に見えますね」
後ろにいる仔竜を護る様に前に出て…ゆっくりと間合いを詰めていく。
「ふむ…ここらに居るのは他のよりも弱いそうじゃの」
不意に、言葉を紡ぐ老婆に皆が目を向ける。
「ここで苦戦しとる様じゃ問題があるかの…ま、ウォームアップというヤツじゃ」
かんらかんらと笑う様子に、微かに視線を落とし…
「…確かに、此処で力を使いすぎるのは…問題ですか」
牽制に使おうと思っていた魔導波も、体内に溜めていた気も霧散させる。
あくまで、近接戦闘。
使うのは近くで振るう技のみ。
「…では…私の力、試させて頂きます」
…誰かが動けば。
ソレが戦いの幕開けとなるだろうか。
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プロフィール
HN:
ENo920PL
性別:
非公開
自己紹介:
猫やってました。猫騎士、赤毛の猫、女好き淫魔猫。
今では何故かGやってます。
ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。
リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。
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