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――鐘が鳴る。
――ソレは、子供達に夢を運ぶ鐘の音。
――鐘が鳴る。
――ソレは、新しい節目の時間に挨拶を告げる鐘の音。
「ふぅにゃにゃーん♪」
すた、と一回転。
すると、猫の姿は…
「…もさ…」
「…ミル、いつの間にそんな服手に入れたっすか?」
いつの間にか、ショートシャツにハーフパンツ、テンガロンハットという姿だった猫が、サンタ帽にファー付きの赤いタイトスカートに、赤いチューブドレス…ファー付き。つまり、サンタガールルックになっていた。
「にゃ?ニャーの住む町から送られてきたニャ♪」
白い袋を取りだし、もさに赤い服を手渡しながら猫は言いました。
「へぇ…じゃ、食べ物とか、武器とか…」
送ってもらってはどうか、と言おうとした兎さんに首を振る猫。
「にゃ、ニャニか、別に探索とかに関係のにゃーモノしか外部から持ち込めにゃーみたいにゃ。
つまり、防具として扱うよーにゃのとか、武器として使うよーにゃのはダメみたいニャー…お魚もダメだったニャ」
少し、しょんぼりとして言う猫に、兎さんが首を傾げます。
「…あれ、じゃ、ミルは…住んでいた所と連絡が取れるっすか?」
「にゃ」
…しばしの沈黙。
「どーしたにゃ?あっちのサンタさんを待たせちゃいけニャー」
「…そ、それもそうっすね」
赤い服に着替えたもさを引き連れ、サンタさんとトナカイに勝負を挑みました。
「…にゃー、勝って良かったにゃー」
「…そうっすねぇ…」
袋の中をゴソゴソとしながら、猫と兎さんは言います。
「…」
少年は見ているだけです。
「…ところでさらにゃー」
「何っすか?」
「その赤いの、いつまでつけとく気にゃ?」
見れば、兎さんのほっぺには赤い丸い物がくっついています。
「…少なくとも、プレゼント選び終わるまではダメのような気がするっす」
少し、耳を垂らして呟きます。
「もさ…」
少年は疲れてるからか、猫達の様子を見ています…
「にゃ。制限時間有るみたいだし…」
「あるっすか?」
「にゃー、じゃ、コレ」
手に取ってみたモノは…アロマキャンドル。
「ぉー。なかなか良かったんじゃないっすか?」
「にゃ、さらはにゃにににゃったにゃ?」
「これっす」
そう言って持ち上げたのは、雪の結晶みたいな装飾が着いたイヤリングでした。
「…にゃ。耳が大きい分映えそうにゃ」
「…言わないで欲しいっす」
「因みに」
そう言って持ち上げたのは黒猫のマスコットの付いたキーホルダー。
「飛燕の分にゃ」
目を線にしながら猫は言いました。
「…まぁ、良いんじゃないっすか?」
「プレゼント交換らしいしにゃ」
…確かに、サンタさんだけに負担があるなんて、世の中そんなに甘くはないわけですが。
「にゃ、ニャーは木天蓼袋入れたニャ…さらはにゃに入れたニャ?」
「さらが作ったミトンっす」
「…器用だニャー」
耳をビコビコと動かして、猫は小さく鳴きました。
「…それにしてもにゃー」
「何っすか」
「大きい蟻と、大きい蚯蚓を見ると、泣きたくにゃるにゃ」
…見れば、顎が立派な蟻と、グラサンをかけて、甲殻が付いている蚯蚓…
が、横たわっていました。
「…まぁ、分からないでもないっすけど」
「しかもニャ」
何かを持ち上げる猫。
「…お肉…蚯蚓の…」
「…食用なんじゃないっすか?」
「さらにあg」
「さらは草食っす」
目が線になった猫。少し項垂れていたとか、居ないとか…
ふと、気がつけば…
「…そう言えば、新年にゃ」
猫が顔を上げると、遺跡の空を見上げ…
「そうっすねぇ。さらは良く知らないっすけど」
「にゃあ…」
猫は小さく鳴くと、ぽつりぽつりとしゃべり出しました。
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今では何故かGやってます。
ヘタレです。
お絵かきがそれなりに好きです。ゲームも好きなんです。
リンク、アンリンク勝手にどうぞー。
万一リンクしていることが発覚したら何かの呪いの装備の如く相互リンク致します。